空中ブランコ

空中ブランコ (文春文庫)

空中ブランコ (文春文庫)


精神科医伊良部のもとには毎回くせのある患者が集まってくる。今回は空中ブランコを飛べないサーカス団員、先端恐怖症になってしまったヤクザ、ノーコンのプロ野球選手、義父のカツラを取りたい衝動に駆られる精神科医、自分の考えた設定が過去の自分の小説に使われたか気になって小説がかけなくなった人気女流作家。みんな困り果てたとき訪れた病院で、「いらっしゃーい」の掛け声で迎えてくれる伊良部。彼のとんでも行動や理論にみんな戸惑い、癒される?
ってストーリーです。精神科医伊良部シリーズ第2弾。「インザプール」同様にすっごく楽しめた。ヤクザの話は面白かった。ドスが持てなくったり、困り果てるヤクザ。そして、注射針に逃げ惑う姿にもちょっと笑えた。短編で読みやすくて、そして、笑っちゃいました。
少し気になるのが小説家の話で、例にでていた、「鍵を閉めたか気になってしまう」って人の例が出されてたけど、私はそれ凄く当てはまる。3回は毎回、チェックしちゃうんだよね。あと、目覚まし時計。ちゃんとなるか確かめて、針が予定の時刻か確かめてを3回は繰り返すもん。ちょっと、症状がではじめてるかも。