冷蔵庫のうえの人生

冷蔵庫のうえの人生

冷蔵庫のうえの人生


冷蔵庫に貼られる母と娘の手紙のメモ。母は看護師?助産婦かな?(直接的な表現はない)で日々忙しい。そして、昔、離婚していて母と娘の2人暮らし。すれ違いの生活の中、冷蔵庫に貼られるメモで会話をしていく。まず、すべてメモと手紙で構成される本作、素敵な構成です。もちろん、この親子は日常で顔を合わせて、会話をしています。だからメモとメモの間で会話が飛んだりしています。そこを想像しながら読むとまたおもしろい。


人生は有限だ「冷蔵庫のうえの人生」: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
スゴ本で紹介されていて、読みたかった本が偶然本屋に置いてあったので買いました。


以下、ちょっとネタばれありかも?だいたい、スゴ本の紹介を見てて、泣いちゃうのは目に見えてたのだけど、やっぱり泣ける。
私はいい母親だったかしら?


もっと自分の体に責任を持てばよかった。
いい母親だったら、きっとそうしていたでしょう。


「いい母親」なんかほしくない
わたしはお母さんの子でよかった


この流れで終わった。もう、研究室で涙うるうるで読んでた…休日でだれもいなくてよかった。なんかね、手紙と手紙の間に何も書かれていないページがあるの。このワンクッションがね、またね、来てね、どうしようもなかった。
「人生は有限だ」って言葉を確かに思い出させてくれる小説でした。