留学で人生を棒に振る日本人
留学で人生を棒に振る日本人―“英語コンプレックス”が生み出す悲劇 (扶桑社新書)
- 作者: 栄陽子
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2007/03/23
- メディア: 新書
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友達に薦められた本。
簡単に要約すると
- 日本人は英語コンプレックスを持っている
- アメリカの大学は4000以上あり、誰でも入れる大学もかなりある
勉強になったのは
- コミュニティカレッジというものがある
- ワーキングホリデーについて
コミュニティカレッジという州立大学は誰でもはいれる。かつ、レベルが低い。ワーキングホリデーで英語を学べるのは間違い。英語ができないのだから外国で働く場合、日本語を使う仕事をする場合が多い。
こういってことが書かれている3章までは面白かった。
4章以降がびみょー。たぶん著者も、この本でいう英語コンプレックスをだいぶもってるんじゃないのかな?アメリカは「全人教育」をしてるから、アメリカ>日本って書いてある。アメリカはディスカッション、日本は暗記、だからアメリカ>日本っても書いてある。アメリカには「スクールカタログ」と「シラバス」があって、予習がしやすく議論に参加しやすい、みたいなこと書いてあるけど、私の大学にも「シラバス」や「カタログ」はあるよ…。なんというか、ちょっと考えが古くて、かつアメリカの大学はすばらしいっていう著者のコンプレックスがにじみ出てるような感じが…。
5章は留学エージェントは情報を隠したり、情報を知らなかったりすることが結構あるよ。NPOの留学エージェントも危険だよ。って書いてある。その横で著者の会社は35年もやっていて、大学の攻略法も確立していて指導してますよって書いてある。なんというか、宣伝…。
6章7章はひたすら、学歴コンプレックスについてみたいな話が書いてある。
6章で「私はとりあえず、日本の大学に行くべきだと考えています」
7章で「そんなに教育費をかけるなら、東大だけでなくアメリカの大学も選択肢の中に入れなさい」
どっちすすめてんだか、わからない。著者の仕事上留学を勧めてるんでしょうけど…まぁ、そんな感じの本でした。知らない一面が知れたのと、失敗の事例とかはとてもおもしろかったかな?