『猫泥棒と木曜日のキッチン』橋本紡

猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)

猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)


お母さんが家出した。お父さんはいない。弟のコウちゃんと友達の健一君が唯一の家族だった。3人で食べる木曜日の夕飯だけが家族だった。そんなみずきが、ある日道端で「絶望」を見つけてしまう。みずきはそれを拭うために?猫泥棒を計画する!?


って話かな。みずきもコウちゃんも健一君もお母さんもどこか壊れてて現実感がちょっとない感じ。
橋本紡先生の「毛布おばけと金曜日の階段」って本がすっごく好きで、それとタイトルが似てたから買ってみたんだけど、いいかんじかな。でも、やっぱり毛布おばけの方がおもしろいかな。どっちの作品も親がいなかったりして、ちょっと壊れてて、それがちょっとずつ修復して、最後には希望になる感じがまた、いいのかもしれない。