『朗読者』 ベルンハルト・シュリンク

朗読者 (新潮文庫)

朗読者 (新潮文庫)


「なにか朗読してよ、坊や!」


先が気になって気になって一気に読んでしまった。


あらすじ。
15歳の主人公ミヒャエルは母親くらいの年齢のハンナに恋をしてしまう。何故かハンナは本を朗読してと求めてくる。しかし、2人で重ねる蜜月の中、ハンナは突如失踪してしまう。なぜ、ハンナは失踪したのか?それは偶然に知ることとなる。ミヒャエルは彼女を知ることで、それを理解しようとするのだが…。


んー文章にするとちょっと違う気がする。でも、これ以上書くとネタばれに…。ちなみに2周目を読むと、たぶんすごい面白いと思う。彼女の背景を知った状態で初めから読めば、彼女の不可解な行動を理解できて一層面白いと思う。ちなみに、3章構成になっている。1章はミヒャエルとハンナの逢瀬。2章は大学生になったミヒャエルとハンナの再会と裁判。3章は朗読者としてのミヒャエル。子どもと大人の恋愛ってだけでなく、ユダヤ人の問題とそして裁判の問題などいろいろなところで考えさせてくれるすごい本でした。