風に舞いあがるビニールシート

風に舞いあがるビニールシート

風に舞いあがるビニールシート


大好きな森絵都さんの直木賞受賞の作品。
国連で難民事業に携わる里佳は、上司で元夫のエドがアフガンで死んだという知らせを受ける。そして、エドがアフガンで助けた少女のことを伝え聞き-。大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語。
だそうです。正直面白くなかった。大切な何かのために懸命に生きる物語というより、怠惰とあきらめの中でどう生きるかみたいな話に感じた。「カラフル」「つきのふね」が名作過ぎるからちょっと翳って見えるだかなのか?それとも、今の私の歳がそういった、30、40の生活のあきらめ?みたいな雰囲気を否定したいだけなのかはよくわからない。どの短編の主人公も職業が特殊すぎる。そのため、短編なのに説明にだいぶページを割いてるし、もう、なんだかよくわからない。なんか、最近の賞の傾向になぞって作っているような感じだなと思った。